筋・筋膜性腰痛

②筋・筋膜性腰痛
ぎっくり腰ではこれが一番多いかもしれません。

これは筋肉を包んでいる筋膜という膜が裂けたり、炎症が起きた状態です。
病院で「筋・筋膜性腰痛」といわれるものがこれに相当すると考えます。
肉離れと同じ分類にされることもありますが、肉離れは筋肉が断裂する状態ですからそこまでひどくはありません。
筋膜が裂けるので「筋膜裂傷」と呼ばれることもあります。
よく鶏肉のささみなどで肉の表面に薄い透明の膜が見られますが、あれが筋膜です。
筋肉が伸び縮みすると筋膜も一緒に伸び縮みをしますが、伸ばしすぎやねじりすぎなどで筋膜が裂け、痛みが出るぎっくり腰です。
このぎっくり腰の痛みは筋膜が裂けた直後に出る場合もありますが、数時間から半日位たってから痛くなる場合もあります。
捻挫のようなグキッという音は鳴りませんが筋膜が裂ける時プチッという音が聞こえることもあります。
筋膜裂傷のぎっくり腰は、動けないほどひどくはなりませんが、裂けた筋膜を伸ばしたりねじったりする動作で痛みが増します。
具体的には立ち上がる時・前かがみ・後ろにそる・深呼吸などで痛みが増すことが多いようです。
筋膜裂傷のぎっくり腰は腰椎捻挫と違ってクセになることはありませんが、仕事によって特殊な動きをする方や同じ動作をくり返す方などは何度も同じ箇所を痛める場合があります。
 
この腰痛は、裂けた筋膜の位置を特定できれば割と簡単に治癒します。裂けた箇所のマッサージなどは避けて行っていきます。強い痛みは数日で消えますが、まれに重苦しい感じが半月ほど残る場合もあります。                                             

また類似のものとして、筋肉が硬くなりすぎて柔軟性を失い痛むものもあります。

これは「筋性腰痛」といわれるもので、触ると筋肉が硬くなっている部分が必ずあります。無理な姿勢を続けていたり疲労が蓄積しているときに起きやすいようです。                                    これも当院が得意とする症状で、目的の筋肉をゆるめてやることで症状は改善されます。

早く治療すれば1、2回で治る場合が多いのですが、痛いのを我慢していると他の筋肉も硬くなり、筋肉のバランスも崩れてしまうため少し時間がかかる場合もあります。